知らないと損するスタマイ
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バレンタイン当日の夜。峻さんの部屋といえば……「うわーすごい量」「業務用の胡散臭い笑顔、振りまいた甲斐がありましたね!」色とりどりのラッピングに包まれたチョコレートで、溢れかえっていた。「……妬くならもっと可愛く妬けよ」「その可愛くない女に惚れたのはどこの誰ですか」「いいから、出せ」「え?は、話が見えません」「しらばっくれ方下手すぎなんだよ」「……これだけ高級チョコをガッポリ稼いで、まだ足りないんですか」「言っときますけどただの地味な手作りチョコですよ」「焦らせば焦らすほどハードル上がるからな、これだけもったいぶるなら、さぞかし――」「出します出します、出せばいいんでしょ!!」(おかしいな……バレンタインって、彼にチョコを脅し取られるイベントだったっけ……?)「……」「ブッサイクなチョコだな」「な!じゃあ返してくださいよ!あ……」「もう遅い」「……一応聞きますけど、お味は?」「……」「……自分で確かめればいいだろう」「……っ」ニヤリと笑って、今大路さんは私を少し強引に引き寄せたのだった―― (≧▽≦)もう、峻さん、素直じゃないんだから…♡主人公ちゃんから、手作りのチョコ、嬉しかったでしょー!!『なんだ、この可愛い生き物』って思ってくれていいよぉ(笑)