トレンドの悲惨な末路
オレは最近のクルマ中での鑑賞音源として、知らず知らずのうちに『Perfume?Complete Best?(2006年)』やCAPSULEの『FRUITS CLiPPER(2006年)』を選ぶようになっていた。
これは、2006~2008年にかけての "あの新しい風" とワクワク感が再現される予感が・・・・ オレをそうさせるのだろうか。
さて「If you wanna」を初めて聴いたとき、 "これからまた新しいのサウンドを取り入れて、Perfumeは更なる進化を追い求め始めた" というようにオレには感じられたのだった。
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「あ~ちゃん : 正直、難しい。足は16ビートでタン、タン、タン、タンって刻みます。けど、手は1、2、3でゆっくり。」
「かしゆか : ゆっくりの倍。遅い方に倍に取る。」
「かしゆか : 歌詞ね、今回、とても少ないです。同じことしか言ってません。」
「のっち : CMで使ってる所が、一番歌詞多いよね。しかも、あれサビじゃないよね?」
「あ~ちゃん : あれ、何なの?(笑)」
「のっち : サビ前だと思ってる。(笑)」
「かしゆか : もはや、AメロなのかBメロなのか、呼び方さえ分からず。」
「のっち : なんか、☆1、☆2とかだった(笑)」
「かしゆか : どこをサビと言ったらいいか分からないし、聞いてて、『もうサビですか?』みたいな。で、今回もまた日本語が少ない。でも、覚えやすいって言ったら、覚えやすいかも。」
○『SCHOOL OF LOCK!(TOKYO FM系 )』・「Perfume LOCKS!」の2017年7月24日の放送より
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では "Future Bass" というジャンルはどのようなものなのか。といっても、オレ自身もこれまでに "Future Bass" というカテゴリーとそのサウンドは耳にしたことはあるものの、認識としては "クラブミュージックの中の新しいジャンルの一つ" といった、詳しくは知らない状態。
今回のエントリーを書くために発祥やその背景、定義などを調べてはみたものの、ほとんど見かけない。それぐらい生まれて間もない新しいジャンルだ。
各方面を調べてなんとなく分かったのは "2006年前後に生まれ、2014年以降にオーストラリア・シドニーを中心として急速に発展してきたクラブミュージック " といったような感じか。要するに生まれて間もない新興勢力の "次世代を担う音楽ジャンル" といっても過言ではなかろう。
そして世界の音楽シーンの潮流の中で "Future Bass" への流れがかなり盛り上がってきており、2016年にはブレークスルーを果たした "今一番熱い音楽ジャンル" とも言われているほどだ。
響きの傾向としては "Trap" や "Dubstep" のリズムの要素に近似しており、ベースの重心は低く、バスドラなどのリズムセクションも重くどっしりとした傾向。そしてデチューンしたうねりと揺らぎのある、分厚いシンセ音色の和声が基本骨格として構成される。当然クラブミュージックであるため、フィルター処理など適宜に施し、独特の高揚感を生み出す。
上物としてピアノやストリングス、ハンドベルなどの金属系クロマチック・パーカッション音色、あるいは "Chiptune" のようにゲーム音色のアルペジオを入れたり、ボーカルのピッチを上げて、ブリリアントなテイストを演出しているのが特徴的だろうか。
それで "Future Bass" の楽曲を釣っていく中で、驚かされたのがこの楽曲だった。
*WRLDの『Triumph(2014)』
叙情的であり、幻想的かつ壮大な世界観が独特の高揚感を誘う。この楽曲が当時、たった17歳の若者が作ったものとはとても思えない。このように "Future Bass" は若い才能に溢れ、それに伴いこれまでにはなかったような "新しい感覚の響き" に溢れていると思う。
さて "Future Bass" がブリリアントな響きのテイストになったのは、実はきゃりーぱみゅぱみゅ名義などの中田ヤスタカ氏が手がけた楽曲群が、影響を与えたその一つであるという見方もあるようで。
*Shawn Wasabiの『Marble Soda (live mashup) [2015年] 』。計153曲の楽曲のサンプリング音源を駆使して作り上げられた楽曲。この中にきゃりーぱみゅぱみゅ氏の「PONPONPON(2011年)」やPerfumeの「不自然なガール(2010年)」、CAPSULEの「I Wish You(2010年)」が入っているのが象徴的だろうか。
さらにその影響は、弱冠18歳の日本人トラックメーカーのSnail's House(Ujico)氏が提唱した "Kawaii future bass" というジャンルまで派生しており、こういうところでも中田氏やきゃりーぱみゅぱみゅ氏の影響力が垣間見れると思う。
*Snail's House(Ujico)の『Kirara(2015年)』・イントロからのアーバンさを感じさせる展開はとても10代が作ったトラックには思えない
このように若い世代に対する訴求の要素が強いかと思いきや、大人にも魅力的な楽曲も多いのが嬉しい。
*Lindsay Lowendの『GT40(2013年)』。日本でも高い人気を誇るトラックメーカーのLindsay Lowendが "Future Bass" を手がけた作品。大人で落ち着いたメロディーラインが印象的だが、テイストが変幻自在に展開されるところが新鮮さを感じる
さらには、パンクやロックの要素が融合した "Future Bass" も既に現れている。
*Breathe Carolina & Streexの『Up All Night(2017年)』。生楽器などのバンド調のテイストが加味されているところ
が非常に興味深い
『オレ自身のこれまでの音楽経験の中で、凝り固まっていった既成概念を打ち壊すように・・・・ 若く新しい世代が、これまでになかったような新鮮で刺激的な響きを作り上げる』
久しぶりに味わう痛快さが、Perfumeとその音楽に出会った頃の感覚とそこはかとなく似ている・・・・ そんなワクワクした予感がするのだ(笑顔)。
さて、2005年前後のエレクトロの黎明期に血気盛んにこの分野に取り組み、EDMの潮流へと導いたその一人として、中田氏はかなり貢献していると思う。今や世界的なDJ・音楽プロデューサーとなった Porter Robinson氏も中田氏の音楽をこのように評しているのが印象的だ。
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「Porter : 中田の音楽を現在の音楽シーンで見ると・・・・ 世界的にEDMがトレンドになる前に、彼は既にEDMシーンを引っ張っていた。」
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その中田氏が・・・・ 若く新しい世代が盛り上げてきた、新しいクラブミュージックの "Future Bass" にアプローチをする。
いや、というよりかは、むしろ中田氏が過去に取り組んできた要素を受け継いだ若い世代が、それをさらに拡張させ "Future Bass" というジャンルにまで発展させた。そしてクラブミュージックの先人の一人として、中田氏が "Future Bass" に対して、また新たな提案をする・・・・ 「If you wanna」を響きを聴くたびに、オレはそんな予感がするのだ。
さてPerfumeファンには保守的な方々も多く、新しい取り組みに抵抗感を感じる方々も少なくないように思う。例えば2012年8月にリリースされた「Spending all my time」に対して、当時の影響力を持っていたファン・ブロガーの方が、典型的なEDM系の楽曲にPerfumeが取り組むことについて疑問を呈していた(まぁ、メンバー本人たちも当時は抵抗感を示していたわけだが)。
しかしだ。
今回の「If you wanna」という新しいアプローチに対しても、否定的な感慨を抱く方々も出てくるのだろうが・・・・ 楽曲や作品の評価というものは即時的なものではなく、時を経て醸成されていくものだ。もう少し長い目で見ようじゃないか(笑顔)。
そして世界中の視線が、今まさに "Future Bass" に集まろうとする中・・・・ このタイミングで、J-POP界のメジャーどころがまだ誰も手をつけていないような新興勢力のジャンルに、あのPerfumeがアプローチして、J-POP界にまた新しい風を吹かせる・・・・ これには大きな意味と意義があるように、オレには思えてならない。
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*のっちから「 "未来のPerfume" に伝えたいこと」について問われて。
「中田 : 想定していないところに行きたいよねっていう。それ、自分の希望でもあるんだけど。"夢" 的な感じなんだけど。」
「中田 : "普通に見えている流れ" とは違う・・・ ビックリするようなことが始まるような・・・・ キッカケになるような音楽を作れたら良いなって思っているから・・・ (Perfumeには) そういう心構えを持っててくれたら嬉しいっていうか。こっちの自信にもなるし。」
「中田 : なんか・・・(お前たち)『行く気、あるのか』みたいな(笑)。」
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それはまるで「コンピューターシティ(2006年)」や「エレクトロ・ワールド(2006年)」のように、Perfumeと音楽にとっての新しい可能性を感じさせられて・・・・ 特に2006~2008年にかけての "あの新しい風" とワクワク感が再現される予感が襲ってくる。
そう、「If you wanna」という楽曲はそのような役割を担っているようにも、オレには感じられてならないのだ。
そして中田氏が取り組む「If you wanna」という "Future Bass"。ただし、それはハードコアでマニアックなテイストのものにはならないだろう。そう、Perfumeがパフォーマンスするとなれば、やはりよりPOPでなければならないからだ。
" Future Bass をさらに進化させ、よりPOPに。 "
そこには、POPミュージックの更なる可能性と新しいバランスの響きの世界観が・・・・ 我々を待っているのかもしれない(笑顔)。
[○追記・6日am8:00]
C/Wの「Everyday」の方も、近年注目が集まっている " Tropical House " の要素を取り入れた楽曲であることは非常に興味深い。
" Tropical House " の方も生まれて間もない、ダンスミュージックのサブジャンルにあたる。ゆったりとした100~110BPM前後のテンポで、クロマチック・パーカッション音色やパッド系のシンセ音色、ストリングス系のピチカートなどを用いて、独特の浮遊感を演出するのが特徴だろうか。となると・・・・「Baby Face(2016年)」や「宝石の雨(2017年)」はある意味、こういう展開への布石を既に打ってあったということだよなぁ・・・・ こういう嗅覚と戦略が中田氏は本当に凄いと思う。
では、なぜ今まさに " Tropical House " に注目が集まっているかというと、CMでも話題になった Justin Bieber氏の「What Do You Mean?(2015年)」の影響が大きいと思う。
*Justin Bieber・「What Do You Mean?(2015年)」。 " Tropical House "の代名詞になりつつある楽曲だろうか
またこのジャンルを代表するアーティストと言えば Kygo氏であり、2015年のノーベル平和賞の記念式典でパフォーマンスするなど、彼と " Tropical House " への注目度が日増しに高まっていることは当然というところだろうか。
*Kygo・「Firestone (ft. Conrad Sewell)」。" Tropical House " を世に広めたという意味では、この楽曲の貢献度は計り知れない
*2015年・ノーベル平和賞の記念式典でのKygo氏の「Stay」パフォーマンス。オーケストラとのコラボレーションも印象的だが、なんと言っても哀愁を持った、中毒性の高いフレージングが素晴らしすぎる。これだとずっと聴いていられる
このように " Tropical House " の方も注目が集まる中、中田氏とPerfumeはどのような新しいパフォーマンスを我々に提示してくるのか。そちらの方も楽しみでならない。
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