オバマ氏もビックリ！？スタマイ♪

スタマイが登場！

ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟそれは、突然のことだった。「〇〇、デートしよう」「え！？急にどうしたの？」 「いや、興味が沸いた本があってさ」「うん……？」「仕事終わったでしょ？だから帰り際に本屋デートしよ」「なるほど…だから今日は早く仕事終わらせたんだ」「そりゃ仕方ないって。〇〇とデートしたくなったんだから」菅野くんはストレートに言ってくれるから、照れくささもあまり感じさせない。「よし、善は急げ。思い立ったが吉日って言うし、今から行くよ」「ちょっ、菅野くん…！手を引っ張らないでって……」 そうして、半ば強引に引きずられるように、私は菅野くんと一番近い本屋へ行くことになったのだった…。「そういえば、菅野くんが興味ある本ってどんなの？」「都築誠の本でさ、確かイタリアっぽい場所が舞台になってたやつ」「あ、それじゃ少し前に出た本だね。冒険系の話で、私も読んだことあるよ」 「あ、内容は言わないでよ。読む楽しみが減るから」「分かってるって。じゃあ、私は新刊のコーナーにいるから」「分かった。買う本見つけたら、そっちに行くよ」そう言いながら、菅野くんは誠さんの本が特集されているコーナーへ向かっていく。（あ、誠さんの新刊が出てるんだ。せっかくだし買っていこうかな）なんとなく菅野くんを目で追うと、二冊の本を持って悩んでいる。「目的の本は見つかった？」「あ、〇〇…」「いや、気になる本をもう一冊見つけちゃってさ…」右手に持っているのは、最初の目的である冒険ものの本。そして左手に持っているのは、まさかの恋愛マニュアルだった。「『付き合いたての恋人が絶対喜んでくれるデートのイロハ』だって。なんか、気にならない？」「……なるほど……じゃ、両方買う？」「二冊買ったら、絶対に読むのが面倒になって放置する自信がある」「だから、まずはどっちか一冊を買って帰ろうと思ってるんだけどさ…」（菅野くんらしいなぁ）「でも、菅野くんが恋愛ものなんて珍しいね」（こういうの、絶対必要としないタイプの男性だし……）「〇〇とのデート、絶対喜ばせたいと思って」「……え」「冗談じゃないよ。〇〇、こういう本嫌い？」「嫌いじゃないけど……こういう本ってどの程度参考になるんだろう？」「私は好きな人と、好きなことを共有出来れば幸せかなーって……ん？」「へぇ、なるほどなるほど」思わず自分の理想を言ってしまい、菅野くんは面白そうに小さく笑う。「次のデートの時は、〇〇の意見も参考にして決めるようにしようっと」「菅野くん、今日のは本屋に付き合っただけでデートじゃないからね」 「いやいや、男女が一緒に出かけるって言ったらデートしかないじゃん？」「菅野くんの『デート』の定義が幅広すぎて、何も言えない…」「ははっ、でも待ってて」「〇〇がドキッとするようなデート、次は味あわせてあげるから」 そう言って笑った菅野くんに、思わず胸が高鳴る。「俺、やっぱり都築誠さんの本を買ってくるから〇〇はここで待ってて」言葉を残して、菅野くんはレジの方へと向かっていく。（……十分ドキドキさせられた、なんて菅野くんには内緒しておこう） (*^▽^*)ドキッとするようなデートお待ちしております(笑)

「スタマイ」という幻想について

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休日の夜。関さんに呼ばれ、お邪魔してみると……「え、何事？」隅々まで荒らされたキッチンに、一瞬本気で驚く。「あ、見られたか」
「いやいや、見られたか、ではなく……このキッチンは一体」「いや、これは色々あって……まあ、とりあえずそこ座って」（キッチン専門の泥棒でも入ったのかって感じだけど……）そう思っていた私の目の前に差し出されたのは……予想もしていなかったモノだった。「初めて作ったから、出来は保証できないけど……食べてみてくれるか」「……ケーキ、ですか？」「バナナケーキ」「作ったって、関さんが？」「そう」「な、なぜ？」「なぜ、って。今日、ホワイトデーだろ？」
「……」「どうした？」「いえ、すみません。あまりのことに、ちょっと……でも、いただきます」（関さんの手作りケーキ……！）いつまでも眺めていたい気持ちを我慢して、関さんが真剣な顔で見守る中、私は少しだけ焦げているバナナケーキを口に運んだ。「…こ、これは……」「……あ、もしまずかったら我慢しないで、残していいから……」
「……めちゃくちゃ……ものすごく……」「……おいしいです！」「……変な汗かいた」
「あはは。バレンタインのお返しですよ！」関さんは心底ホッとしたように、笑ってみせたのだった。 ﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟﾟ･*:.｡..｡.:*･ﾟ(*≧ｍ≦*)関さん…、ごめんなさい……わたし…バナナ…苦手です……(笑)