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゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚「アメとムチ、かあ……」取調室から、今大路さんと2人で出る。「それにしても頑固な被疑者でしたね」「結局、何も聞けませんでした……」 何故こんなことに、なったのかというと――関「今回の被疑者……確か暴力団員だったな。取り調べ、今大路と△△担当だから」「はい」(……よ、よし)(気合入れて頑張ろう)(女だとわかった途端、舐めてかかってくる被疑者もいるわけだし)そんな不安を察したのか、関さんが言う。関「取り調べの基本はアメとムチ。今回は……そうだな」関「今大路はアメ役が適任だろう。△△はムチ役を頼む」「私がムチ役……」関「そんな不安そうな顔をしなくても、大丈夫だよ」関「何かわからない事あったら、今大路に聞けばいいから」「わかりました」 ――その夜。今大路さんが、今日の取り調べの『反省会』を開いてくれることになり。「大丈夫ですよ」「〇〇さんは新人なんだから、そんなに焦らなくても」 「それじゃ、ダメなんです」「「取り調べはマトリにとっても基本中の基本でしょう」「いつまでも迷惑かけていられないですし……早く、成長しなきゃ」「……」「……そうですか」今大路さんは、フッと目を細めた。「じゃあ、こうしましょうか」「僕が指導してあげます」「〇〇さんの『成長』のために」「!」「ほ、ほんとですか」「嬉しいです、ぜひお願いします!」ありがたい提案に、前のめりで答える。「では手始めに……僕からプライベートな情報を聞き出してみてください」「プライベートな情報、ですか……」頭をひねる。確かに、今大路さんのプライベートは謎に包まれている。「うーん……」「なんでもいいんですよね?好きな食べ物とか、ボーナスの使い道とか……」「ええ、どうぞ」「僕のことを、今日の暴力団員だと思って聞き出してみてください」(今朝の、暴力団員……!)(きっと、正攻法じゃかわされる)「ゴホン。今大路ん、もう22時ですよね」「このあと、飲みに行きませんか?」「……」「喜んで」「じゃ、じゃあどんなお店がいいですか?」「私このあたりに詳しいので、どこでも案内しますよ」「もし好きな食べ物とかあれば……」(これで、聞き出せたりして……)「……」「僕は、なんでもいけるほうなんですが」 「せっかく女性と行くのであれば、僕のほうがエスコートしたいかな」「〇〇さんは、お酒の希望はありますか?」「うーん……そりゃ希望を言っていいのであれば芋焼酎……」「って……はっ!」(気づいたら、私の情報を言わされてる……!)(ていうか迂闊すぎるよ、自分)「そんな直球じゃ、ダメです」「相手は百戦錬磨の暴力団員ですよ」「……」……そりゃそうだ。(手ごわすぎる……!) 30分後。私は完全に、今大路さんに翻弄されていた。どうやっても、今大路さんのプライベートを聞き出すことができない。「す、好きな女性のタイプは!」「……」ヤケクソになって、聞いた一言。 「好きな女性のタイプは、あなたみたいな人です」「……」「……」「……ええっ」「ドキッとしましたか」「……は、はい」 「当たり前でしょう」「……まだまだだな」「俺が暴力団員だったとしたら、あなたは今の反応で舐められますよ」 「うっ」「すみません、修行が足りませんでした……」「『成長したい』と言いだしたのは、あなたでしょう」「ったく……心配だな」「こんな言葉で翻弄されてるようじゃ、先は長いですよ?」(今大路さん、いつの間にか楽しんでるような気がするんだけど……?)こうして、今大路さんのスパルタ塾は、夜通し行われたのであった…。 ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ この後是非『バカなのか』の顔をしておいて欲しい♡(≧▽≦)